『僕たちのインターネット史』(亜紀書房)

一般情報

題名 僕たちのインターネット史
著者 ばるぼら、さやわか
出版社 亜紀書房
ISBN 978-4-7505-1511-3
初版発行2017-06-25
定価 本体1,600円(税別)

入手方法

全国の書店で購入可能ですが、大きい本屋でないと売ってないとの情報もあります。ウェブ上からは以下のサイトで購入可能なようです。

外部紹介

目次

内容紹介(オンライン書店用)

私たちはインターネットに何を夢みてきたのか?

80年代のパソコン通信の時代から、インターネットの黎明期を経て現在まで。インターネットの「現場」を知り尽くした著者が、その歴史を総ざらいする! 愛と笑いの決定版インターネット・ヒストリー!

津田大介さん推薦!(帯文)

〈「インターネット民俗学」の泰山と北斗が織りなす知られざるインターネット言説史。“失われた20年”のインターネットは、あまりにもいびつでチープ&アナーキーだったが、愛すべき混沌に満ちた豊穣な空間だった。〉

コメント

さやわかさんとの共著です。よく一緒に何かやってるイメージはあるのですが、実際に共著で本まで出したのはこれが初めてです。最初で最後かもしれません。ワタシにとっては『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』以来のインターネット関連本となりました。

始めはワタシ単独に話がきて、「インターネットの昔の文献で今読むと変な発言ってありますよね、そういうのを集めた本を作りませんか」という依頼でした。さすがにそんな意地悪なものは作る気はなかったのですが、インターネットについての本を出すのは悪くないなと思って、さやわかさんとの対談本というイメージが思いつき、さやわかさんを誘って、過去の文献から見るインターネットの歴史、というやり方になりました。

対談は年代ごとに全4回行われました。数ヶ月おきに貸し会議室に集まり、持ち寄った文献を積み上げ、なんとなくそれを読み崩しながら話していく、というやり方です。それをテープ起こしして、さらに加筆修正していく……という流れだったのですが、実は直しに2年くらいかかっています。しかも最終的に直すのを諦めました。だったら2年もかけるなっつーの、という声が聞こえてきそうです。わかります。ワタシもそう思います。申し訳ない。

インターネットをビジネスツールとしてしか考えない昨今の流れに抗う気分が強かったです。そういうものをダサいと思っています。注意してほしいのですが、お金を稼ぐのが悪いのではありません。インターネットをそういうものとしてしか考えてない姿勢をダサいと思い、それだけでないインターネットのあり方を示す、ということです。『教科書には載らない〜』が出た11年前だったらこのことに賛同する人は多かったと思いますが、今はどうでしょう。当時の読者もみんなオトナになりました。お金を稼ぐことの大切さを知っていると思います。それでもなお、インターネットをお金のためだけに使うのはダサい、と言い切れるでしょうか? この本はどう読まれるでしょう。気になります。


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最終更新日:2017年12月03日