最近なぜか、精神的に疲れてる人達の相談を受ける。その人達に共通するのは精神が敏感すぎることである。あまりにも当り前なのでかける言葉に苦しむ。センシティヴな人はその分傷ついてしまうし、ストレスに押し潰されてしまう。今の世の中でまともに生きていけるのは精神が鈍感な人だけなのだ。
鈍感というと何か悪いイメージがあるが、鈍感は現代において鎧である。「細かいことを気にしない」「小さいことにクヨクヨしない」「嫌なことは笑い飛ばす」などは、思ったからといって簡単に実行できることではない。「意識する」はできるが「意識するな」は難しい。最後には荒治療で自己啓発的に人生観ごと180度変えないといけなくなる。これもまた簡単にはできない。鈍感になるより死を選ぶ人も少なくない。強制的に鈍感になる薬としてお酒とか嗜好品があるわけだけども、それも一時的だろう。
エネルギー消費の効率を考えれば、人は自分が許容できる以上の言葉を聞かない方がいいし、許容できない能力は手に入れない方がいい。自分の限界点を予め知っておくということ。でもそれでは生きていてつまらないと思った人達が、もしくはそうじゃないと生きていけない環境に来てしまった人達が、傷つきながら今日も世間に挑戦しているわけだ。
ワタシは意識的に、面倒なことになりそうだと鈍感になるよう頭の回路を切り換えたりするが、つくづく「鈍感」は生まれもっての才能だなあと思う。でも「お前は鈍感で本当に羨ましいな」なんて言うと多分怒られるので言わない方がいいけど。