「ライトノベル」はニフティサーブのフォーラムの名称から生まれた。元々FSF(Forum SF)はSF・ファンタジーを扱うという大雑把なジャンル感だったが、旧来のSF小説とファン層が離れすぎている近年のファンタジー小説を分けて論じたいというユーザの希望から、1990年12月に新たに「ライトノベル」会議室が作られた。名付け親は現「神北工房」の神北恵太氏。
この時のライトノベルの定義には「スニーカー文庫・コバルト文庫」と具体的なレーベル名を意識したものだったが、徐々に70年代後半に生まれた、より広域のファンタジー小説を表すジャンル名として定着していった。注目すべきは、70年代までの小説が好きで文章を書き始めた人々と違って、ゲーム・アニメ・コミックで育った人間が小説で表現しはじめたという、文学史において突然変異である点。